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2005年10月21日 (金)

偶然という名の必然

会いはいつだって突然で、

思わぬとき、思わぬ場所で人は出会う。

偶然なんて言葉は、ホントに言葉なだけで

偶然、突然、これらはすべて必然なのかもしれない。

きっとおれと彼女が出会ったのも、

偶然であり、突然であり、必然なんだと思う。

電車で寝過ごしそうになったおれは、急いで電車を降りた。

まだ頭がボーっとしているなか、改札を抜け地下鉄の階段を上る。

地上から吹き込んでくる風。今日はいつもより風が強い。

階段を上りきったところで気がついた。

傘を電車に忘れてきた。

駅から自宅まで徒歩10分ちょっと。走っても数分かかる。

数分も雨に打たれれば、きっと体はびしょ濡れ。風邪も引くかもしれない。

でもこのままジッとしてるわけにもいかないし。

コンビニで傘を買おうか・・・・、でももったいないし。

なんて考えながら途方にくれていると、やたらこっちを見てる女の子がいる。

「おいおい、何見てんだよ・・・・」とチラッと見てみると、やっぱり見ている。

すっごい見ている。何だろう?とおれも見つめ返してみる。

頭の中で記憶の波が、津波となってやってきた。

 「あ!? もしかして○○ちゃん・・・・?? あれ?違うか?」

 「え?やっぱ□□くん?うっそー、ありえない。超ビビったんだけど」

彼女は、「高校の友達の中学のころの同級生」

高校のときの友達がいなければ、決して知り合わなかった。

今となっては出会ったきっかけってのはあまり覚えていないが、

高校の友達と交えて何度か遊んだことがあるっていうだけの関係。

もう何年も会ってなくて記憶は曖昧だったが、それは彼女も同じだったらしい。

だからやたらとおれを見つめていたわけだ。

おれは遊んだ(弄んだとかではない)女の子を忘れることはないのだが、

なかなか彼女を思い出せなかったのは、以前会ったときよりも数倍可愛くなっていたから。

可愛くなったというよりは、キレイになった。

しかし、不思議なのはなぜ彼女なのか。

例えば高校クラスの同級生とかならまだ、単純に「わぁ、久しぶり!!」ってなるのだが、

彼女は、

「高校の友達の中学のころの同級生で、何度か高校の友達を交えて遊んだことのある女の子」

関係性はすごく薄い。

なのに出会った。これはきっと、神のイタズラ、運命の出会い(再会)。

関係性は薄いはずなのに、なぜかこうして再会した。

そして、何年も会っていないにもかかわらず、こうして名前を覚えあっていた。

もしかしたら、お互い求め合っていたのかもしれない。

見えない糸で繋がっていたのかもしれない。

彼女はよく喋る子で、おれの好きなタイプではある。

「今、何してんの?」とか、「どこ住んでんの?」と質問をしてくる。

質問に答えながらも、おれは違うことを考えている。

2人で開けるトビラ、2人で歩く道、2人で作る未来。

あまりにいろいろ聞いてくるんで、おれも何か聞いてみた。

「このへん住んでんの?」

「彼氏がね……」

ちくしょぉぉぉぉぉぉぉ !!!!

「あ、そう・・・・じゃ、明日早いし。じゃあね」

「うん、じゃあ」

雨に打たれながら、走って帰った。

ビショ濡れになりながら、走って帰った。

顔が濡れている。これは雨ですか?

それともですか?

こんな必然いりません。

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